磁気クラッチは、エンジンから車両のエアコンへの動力伝達を制御します。車内でエアコンをオンにすると、エアコンのクラッチが作動し、コンプレッサーから熱伝達サイクルに冷媒が送られます。
磁気クラッチは、固定式のコンプレッサーにのみ使われています。
可変コンプレッサーにはDL(ダンパー&リミッター)プーリーを使用しますが、DNではCOOL GEARブランドでの単品販売は行っておりません。
固定子、ローター、ハブ(センターピース)の3つの部分から構成されています。内部には電磁力を発生させるコイルがあり、ハブ(センターピース)をローター方向に引っ張ります。ローターは、ベアリングとプーリーで構成されており、エンジンが回転している間は常に回転しています。
エンジンのクランクシャフトのプーリーからベルトを使って、ハブ(センターピース)に動力を伝達します。ハブ(センターピース)は、クラッチプレートとコンプレッサーシャフトとの連結部で構成されています。
エンジンからの動力をエアコン装置に伝達します。
車内温度が設定値に達した場合、または車内温度が高くなりすぎた場合、必要に応じて磁気クラッチがコンプレッサーを停止または作動させます。ON/OFF時には、ベルトがローターを回転させますが、ハブが切り離されているため、エネルギーはコンプレッサーには伝わりません。
・ 固定子コイル内で同心円状に巻かれた電線の周囲に磁界が形成されます。
これにより、コイルの中心部に矢印の方向に強い磁束が発生し、コイルを巻いて作られたソレノイドコイルに電流が流れます。
ソレノイドコイルの周囲に発生する磁界の強さは、配線の巻き数によって変わります。
巻き数を増やすと磁極数も増えます。(電磁力も増大します)
DENSO製品(10PA、10Sなど)用のCOOL GEARコンプレッサーにクラッチは付属していませんので、別途ご購入いただく必要があります。
適合する磁気クラッチの対応表は、COOL GEARカーエアコンおよびラジエーターのカタログに記載されています。